(中国) 自動車及び部品技術専門家チーム 作業会議紀要

第六回認監委自動車及び部品技術専門家チーム 第一回作業会議紀要

会議添付資料1:認証実施過程において発見された問題点(PSF:抜粋)

項目16.
問題点:GB15083-2019 ≪自動車用シート、シート固定装置及びヘッドレストの強度要求と試験方法≫ 5.3項のシート固定装置、調節装置、ロック装置、シフト装置の強度試験については、現在のところGB 15083-2019 で要求されているシートの動的試験に関して、公式に発表されている同一型式の技術判定基準はなく、規格の中で同一型式のシートは誤差の範囲がアセンブリの重量の5%を超えてはならないと規定しているだけである。しかしながら、実際の操作過程においては、シートの選択が比較的多いため様々な組み合わせが可能となり、シートの構造が変わらないという条件の下、シートの質量の隔たりは比較的大きくなり、同一型式のシートであっても最も重いものと最も軽いものでは重量範囲の5%を超えてしまう。しかし、シートの動的試験の原理に基づけば、最も重いシートが最も劣悪な状態となるため、試験を行う点で考えれば、最も重いシートのモデルで最も軽いシートのモデルをカバーできなければならない。

提案:GB15083-2019 の5.3項の要求によるシートの動的試験について、TC11専門家チームで型式技術判定基準を統一させる。

ECE UN R17 シートアセンブリ重量の5%の定義の背景:
1.製品認証を行う際に、シートの重量が5%の範囲を超えた場合は、別のユニット区分として分けることとし、別のモデル名を付けて区分する。試験を行う際は、同じシート構造から最も重いシートを選んでシートの動的試験を行い、試験結果は比較的軽いシート構造のものをカバーしなければならない。
2.将来同じシート構造のものが出てきた時に、このシートの重量が当時最も重かったシートの重量を超えている場合は、この重量が当時試験を行ったシートの重量の5%を超えているかどうかを確認し、5%を超えている場合は、新たなシートが追加されたものと見做し、この追加されたシート構造も法律の要求に適合するかを検証しなければならない。そうでなければ、試験を行う必要はない。
3.GB15083-2019 の同一型式に関する法規の要求に基づき、我々は既にシートを別のユニットに区分し、別のモデル名を付けた。
4、シート動的試験については、ECE法規とGB15083-2019 の要求は同じであるため、TC11が実際の状況を見て、シートヘッドレストの構造が完全に一致している場合は、企業が最も重いものを選んで最も簡単な年版で試験を行うことを許可し、この結果で比較的軽いシートのモデルをカバーする。こうすることによりGB15083-2019 の規格更新と任意認証を円滑に行えるようにする。

提起部門:ACEA。

会議での内容:最も劣悪な状況を判定できる場合は、代表的なモデルを選んで試験を行うことができる。判断が難しい場合は、規格に従って実施することとする。

原文:http://www.cnca.gov.cn/zl/qzxcprz/jszjz/tc11/202108/P020210816589216765784.pdf

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