CCC自己声明制度
CCC自己声明は、2020年に一部のCCC品目に対し開始された自己声明によるCCC認証です。(中国強制認証制度と呼ばれているので自己声明方式を「認証制度」と称するには少し違和感がありますが当コラムでは、一般的な呼称である「CCC認証」と称します。)
CCC認証には、三つの方式があります。
1) 第三者認証方式(2020年までは、この方式だけでした。)
第三者認証機関による型式試験、工場検査が行われ認証書が発行されます。通常、認証を維持するために認証機関による定期工場検査を受ける必要があります。
2) CCC自己声明方式
定められた試験所で評価を行います。工場検査は企業自身で行い、自己適合声明書を登録することで自己声明書番号が発行されてCCCマークの表示が可能となります。
自己声明方式は;
・品目毎に適用する方式が定められています。企業で方式を選択することはできません。
・認証制度の根拠法律:「中国製品品質法」と「強制製品認証管理規定」になります。(第三者認証と同じ)
・認証マーク:認証方式に関わらず同じマークを使用します。
(CCCマーク)
・管理範囲:安全とEMC(安全規格とEMC規格)(自動車部品類は安全のみ)
・自己声明方式が適用される品目 → [自己声明対象品目]
・管理方法:主に市場抜き取り検査と通関検査により管理。(第三者認証と同じ)
・認証単位:モデル毎認証ですが一定の条件により複数モデルの登録が可能です。(第三者認証と同じ)
・工場検査:企業自身で実施。
・技術基準:主にGB、GB/T、業界規格が適用されます。多数の規格はIECなどの国際規格と整合されてます。
・工場検査:「工場品質保証能力要求」に基づき企業自身で実施。
・定期工場検査:継続的な工場品質能力の維持が必要(第三者認証では、通常1回/年程度の頻度での定期工場検査により工場品質能力が維持されているかを確認しています。)
・継続的な品質維持:企業自身により管理(第三者認証では、本体と重要部品の定期評価が要求されている)
・CCC自己声明書有効期間:10年(10年毎に更新処理が必要)(第三者認証書の有効期間は5年)
・申請規則:CCC自己声明実施規則
CCC自己声明方式は開始されたばかりですので実際の運用面で不明確な部分も多々あります。CCC自己声明の進め方、維持・管理方法などご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください(お問い合わせ)