(中国) 市場監管総局 偽造検査試験レポートのネット販売違法特別取り締り通知
市場監管総局弁公庁 偽造検査試験レポートのネット販売違法行為 特別取り締り活動に関する通知 市監検測発〔2021〕54号 2021-07-15
最近、ネット通販プラットフォームにおいて偽造試験レポートを売買する等の違法行為があるとの通報を受け、公平公正な市場環境を維持し、違法行為を取り締まり、消費者の権益を保護するために、市場監管局では7月中旬から9月中旬にかけて偽造試験レポートのネット通販を取り締まる特別活動を展開することを決定した。
一、重要任務
(一)偽造試験レポートをネット販売する違法行為を厳しく取り締まる。ネット上で偽造試験レポートを売買する違法行為がないか監視を行い、特別検査を実施する。試験機関の資格を不正使用する、或いは偽造試験レポートの販売に関わった疑いのあるプラットフォームの企業、事業者、検査機関及び個人等を全て調査し、≪電子商取引法≫≪製品品質法≫≪食品安全法≫等に則り法律上の責任を追及する。虚偽または事実と異なる試験レポートを発行した試験機関を厳しく処罰し、検査資格を取り消す。
(二)電子商取引プラットフォームの審査体制を強化する。電子商取引プラットフォーム内の事業者主体の資格に関する審査と情報開示義務の履行を強く促し、プラットフォーム内で資格審査と情報の検査、管理を強化するよう指導する。プラットフォーム内の事業者に対しては必ず試験機関資格認定証書(CMA)、試験所認可書(CNAS)を提出するか或いは信頼できる権限委譲書を取得してから試験サービスを開始するよう要請し、またCMA 、CNAS等の情報も公開するよう要請する。
(三)虚偽の広告、宣伝を一掃する。ネット上に「サンプル送付不要」「パッケージ検査」「当日レポート発行」「即刻レポート発行」「期限超過全額返金」等の虚偽が疑われる広告宣伝等を取り締まり、≪不正競争防止法≫≪広告法≫等の法律に則り法的責任を追及する。
(四)試験機関に主体的責任を果たさせる。検査機関に対し電子商取引プラットフォームにおける検査活動を規範化し、検査機関の名称、資格、レポート、印章等を盗用する違法行為の取り締まりに協力するよう要請し、法の下で自らの権益を守るよう指導する。
(五)政府部門とプラットフォームのデータを共有する。政府部門が公開する検索情報と電子商取引プラットフォームのデータの相互間の利用を高めることにより、試験機関資格認定検索システムと試験レポート番号検索システムの開放範囲を広げて、公開可能な部分の試験信用情報を共有し、検査管理の精度をアップさせる。プラットフォームのデータを現在の信用情報の補足に活用し、プラットフォーム内の信用失墜主体に対する締め付けと制裁を強化する。
(六)責任の追及から処罰への連動性を強化する。試験証明書類を偽造する、契約詐欺を行う、事実と異なる証明書類を発行する等の法律違反が疑われる犯罪行為については、公安機関に移送して刑事責任を追及する。国家機関、人民団体、企業、事業所またはその他の組織の公文書、証明書、証明文書を偽造、売買したことが発覚した場合、或いは会社、企業、事業所の印鑑を偽造したことが疑われるケースについては、市場主体が公安機関に届け出て処理するよう指導する。
二、今回の活動に関する要求
(一)強い意識を持って慎重に計画する。今回の特別取り締まり活動の重要性と必要性を十分に理解し、綿密に計画し、作業を細分化し、プラットフォームの企業が是正するよう徹底的に指導する。問題の根源と現状を調査し、長期的な統治体制を整えて、特別活動が効果を発揮するよう計画する。
(二)全面的な調査を展開し、法に則り処罰する。ネット上のモニタリング、重要ポイントにおいての検査、問題点に関する詳細な調査を通して、管轄区内で行われているネット通販の現状を整理し、把握する。重要任務の内容については隅々まで調べて、問題点があれば法に則り厳しく処罰する。
(三)取り締まりの情報を広範囲に伝え、脅威を与える。特別取り締まり活動の情報を大々的に宣伝、広告し、直ちに典型的な事案を暴露することにより警告を与える。これらにより電子商取引プラットフォーム、プラットフォーム内の事業者、試験機関が積極的に主体的責任を負うよう誘導する。
(四)正しく総括し、適時報告を行う。管轄地区の作業状況を正確にまとめ、特別取り締まり活動の内容を整理する。典型的な事案については直ちに報告する。2021年8月31日と9月30日までに特別活動の実施状況と≪特別取り締まり活動状況総括表≫を市場監管総局認可検測司へ提出する。
原文:http://gkml.samr.gov.cn/nsjg/rzjcs/202107/t20210716_332756.html