(中国) 《液晶モニタの市場検査規格》
液晶モニタ製品の中国市場抜き取り検査の実施細則です。検査規格は安全規格(GB 4943.1)、EMC規格(GB/T 9254)だけでなくPC用LCDディスプレイの通用性能規範(SJ/T 11292)、省エネ規格(GB 21520)も適用されます。市場抜き取り検査では製品品質法の生産者の製品品質責任と義務において規定されている表示などの要求に対しても検査が行われます。CCC認証製品も市場抜き取り検査の対象となります。いつ抜き取り検査されてもよいように事前の評価確認などが重要です。
1 サンプル抜き取り方法
無作為抜き取り方式により、生産者、販売業者の販売用製品の中から抜き取る。
通常、乱数は乱数表等を使用して発生させる。
ロット毎に3 台のサンプルを抜き取り、その内の2台は検査サンプルとし、1 台は予備サンプルとする。
2 検査の根拠
No. | 検査項目 | 検査方法 |
1 | 接地導体及びその接続の抵抗 | GB 4943.1-2011 情報処理機器 安全 第1部:一般要求 |
2 | 電気絶縁性 | |
3 | 空間距離、沿面距離 | |
4 | 導体終端 | |
5 | 発熱要求 | |
6 | 接触電流と保護導体電流 | |
7 | 絶縁耐力 | |
8 | 輝度 | SJ/T 11292-2016 コンピュータ用液晶モニタ一般規範 |
9 | コントラスト | |
10 | 輝度一貫性 | |
11 | 視角 | |
12 | エネルギー効率 | GB 21520-2015 コンピュータモニタエネルギ効率限定値及びエネルギー効率等級 |
13 | スリープモード電力 | |
14 | オフモード電力 | |
15 | 電源端子妨害波電圧 | GB/T 9254-2008 情報処理機器 無線通信妨害波の許容値と測定方法 |
16 | 放射妨害(1GHz以下) |
企業規格、団体規格、地方規格を適用する製品は、上記の内容を参照して検査項目にする。
年版が記載されている文献については、後の追補版(誤記訂正を含めない)または改訂版は本細則には適用しない。年版が記載されていない文献については、その最新版を本細則に適用する。
3 判定ルール
3.1根拠となる規格
GB 4943.1-2011 情報処理機器 安全 第1部:一般要求
SJ/T 11292-2016 コンピュータ用液晶モニタ一般規範
GB 21520-2015 コンピュータモニタエネルギ効率限定値及びエネルギー効率等級
GB/T 9254-2008 情報処理機器 無線通信妨害波の許容値と測定方法
現行の有効な企業規格、団体規格、地方規格及び製品に明記されている品質要求
3.2判定の原則
検査の結果により、検査項目が全て合格となった場合は、抜き取り検査の製品を合格と判定する。検査項目の中で一項目または一項目以上が不合格となった場合は、抜き取り検査を受けた製品を不合格と判定する。
被検製品に明記されている品質要求が本細則の検査項目の根拠となる規格の要求より高い場合は、被検製品に明記されている品質要求に従い判定しなければならない。
被検製品に明記されている品質要求が本細則の検査項目の根拠となる強制規格の要求よりも低い場合は、強制規格の要求に従い判定しなければならない。
被検製品に明記されている品質要求が本細則の検査項目の根拠となる推奨規格の要求より低いか、或いは本細則の検査項目の根拠となる推奨規格の要求を含んでいる場合は、被検製品に明記されている品質要求で判定しなければならない。
被検製品に明記されている品質要求が本細則の検査項目の根拠となる強制規格の要求を満たしていない場合は、強制規格の要求に従い判定しなければならない。
被検製品に明記されている品質要求が本細則の検査項目の根拠となる推奨規格の要求を満たしていない場合は、当該項目を判定に使用しない。
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