(中国) 2022年 パソコン、プリンタ、ドライブレコーダー等の抜き取り検査結果
国家市場監督管理総局(SAMR)から2022年の電子製品類のぬっき取り検査の総評が出ておりましたので概要をお知らせいたします。
(必ず原文でご確認をお願いいたします。)
2022年電子製品品質国家監督抜き取り検査状況の報告 2023-04-04
一、 基本情報(抜粋。一部省略しています)
検査製品:カラーテレビ、ドライブレコーダ、アクティブスピーカ、サーバ、マイクロコンピュータ、ノートパソコン、ルータ、プリンタの8品目。
二、 抜き取り検査結果(抜粋。一部省略しています)
(一)カラーテレビ
不合格製品:11ロット、不合格率16.2%となり、前回の検査より7.7ポイント上った。過去3年間の不合格率は、21.6%、8.5%、16.2%。
検査項目:カラーテレビの通常動作条件下の発熱、感電防止保護の構造要求、通常動作条件下の感電の危険性、絶縁要求等の19項目。
不合格項目:感電防止保護の構造要求(8ロット)、絶縁要求、端子(5ロット)、エネルギー効率、電源端子妨害波電圧、放射妨害電界強度。
不合格の主な原因:
・感電防止保護の構造要求:内部配線の工程管理が正確に行われていない。
・端子:保護接地導体絶縁の色が要求に適合していない。
(二)ドライブレコーダ
不合格製品:2ロット、不合格率4.5%となり、前回の検査より4.4ポイント下がった。過去3年間の不合格率は、28.6%、8.9%、4.5%。
検査項目:ドライブレコーダの通常動作条件下の発熱、通常動作条件下の感電の危険性、空間距離と沿面距離、妨害波電力/1GHz以下の放射エミッション等の6項目。
不合格項目:妨害波電力(2ロット)。
不合格の主な原因:
・妨害波電力:製品に要求通りの電磁波妨害抑制装置が備わっていない、EMC保護回路が取り付けられていない。
(三)アクティブスピーカ
不合格製品:1ロット、不合格率3.1%となり、前回の検査より9.7ポイント下がった。過去3年間の不合格率は、17.9%、12.8%、3.1%。
検査項目:アクティブスピーカの通常動作条件下の発熱、感電防止保護の構造要求、通常動作条件下の感電の危険性、騒音レベル、妨害波電力/1GHz以下の放射エミッション等の12項目。
不合格項目:妨害波電力。
不合格の主な原因:
・妨害波電力:メインボードのポートフィルタリングの設計が適切に行われていない為、ケーブルに沿って過剰な妨害波が放射されている。
(四)サーバ
不合格製品:2ロット、不合格率7.1%となり、前回の検査より12.9ポイント下がった。
検査項目:サーバの接地線とその接続抵抗、電気的絶縁、空間距離・沿面距離、導体終端、発熱要求等の13項目。
不合格項目:空間距離・沿面距離。
不合格の主な原因:
・空間距離・沿面距離:製品の設計に問題があり、沿面距離が規格に定められている距離より短い。
(五)マイクロコンピュータ
不合格製品:2ロット、不合格率6.3%となり、過去3年間の不合格率は、7.1%、0%、6.3%。
検査項目:マイクロコンピュータの接地線とその接続抵抗、電気的絶縁、導体終端、発熱要求、絶縁耐力等の14項目。
不合格項目:放射妨害(1GHz以下)。
不合格の主な原因:
・放射妨害(1GHz以下):製品の設計時に周波数端に関する放射要求が十分に考慮されていない為、効果的な抑制措置が講じられていない。
(六)ノートパソコン
不合格製品:2ロット、不合格率2.5%となり、前回の検査より2.5ポイント上がった。過去3年間の不合格率は、0%、0%、2.5%。
検査項目:ノートパソコンの接触電流と保護導体電流、絶縁耐力、接地線とその接続抵抗、空間距離・沿面距離等の14項目。
不合格項目:空間距離・沿面距離。
不合格の主な原因:
・空間距離・沿面距離:製品設計に問題があり、空間距離・沿面距離が強化絶縁に関する要求を満たしていない。
(七)ルータ
不合格製品:1ロット、不合格率2.1%となり、前回の検査より0.6ポイント下がった。過去3年間の不合格率は、7.4%、2.7%、2.1%。
検査項目:ルータの電気的絶縁、空間距離・沿面距離、発熱要求、接触電流と保護導体電流、絶縁耐力等の8項目。
不合格項目:空間距離・沿面距離。
不合格の主な原因:
・空間距離・沿面距離:製品を設計する際に、一次回路と二次回路の間に必要となる十分な距離が確保されていない。
(八)プリンタ
不合格製品:2ロット、不合格率7.4%となり、前回の検査より5.8ポイント下がった。過去3年間の不合格率は、16.7%、13.2%、7.4%。
検査項目:プリンタの感電とエネルギー危険性の防護、接地線とその接続抵抗、電気的絶縁、空間距離・沿面距離、接触電流と保護導体電流、絶縁耐力等の10項目。
不合格項目:電源端子妨害波電圧、放射妨害(1GHz以下)、空間距離・沿面距離。
不合格の主な原因:
・空間距離・沿面距離:製品にセットするACアダプタを設計する時、一次回路と二次回路の間のスロットの長さとバッフルの寸法が絶縁の役割りを果たせていない為、十分な距離を確保できていない。
三、作業要求(抜粋。一部省略しています)
(一)≪中華人民共和国製品品質法≫、≪製品品質監督抜き取り検査管理暫定弁法≫等の規定に則り、検査結果を処理する。不合格品となった製品については、法に則り差し押さえや押収等の措置を講じ、出荷、販売を禁止する。
(二)品質特別管理を実施する。
原文:https://gkml.samr.gov.cn/nsjg/zljdj/202304/t20230404_354362.html
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